住まいを慈しむ
今、このサイトにはまっている
その名の通り、すでに家を持っている女性・これから家を持とうと思っている女性向けのサイトである。女性の生活実態に関する他では類を見ないような調査を行っていたり、コラムが充実していたりと、とてもおもしろい。
中でも私がもっとも気に入っているのが、現在持ち家に住んでいる女性にインタビューした「イエモティ－ヌ」というコーナーである。
ここに出てくる女性とその家、その暮らしぶりがどれも素敵なのだ。彼女たちのこだわりが詰まった家は大変魅力的で、雑誌に出てくるようなおしゃれな家で暮らしている人が実在することに驚いた。女性が一人で家を買うことに対しては、まだまだ偏見もありハードルも高いが、彼女たちの楽しそうな生活を見ていると、私も将来買いたいなあと憧れるようになった。自分の好きなようにコーディネートしたり、改造したりするのが楽しそう。自分のお気に入りに囲まれた生活は快適に違いない。また、彼女たちは決してずっと一人でここで生きていこうと思っているわけではなく、家族が増えたり、別のところへ移らざるをえなくなったりしたら、手放して売却するか賃貸に出そうと考えており、その柔軟な姿勢にも憧れる。*1
自分の家に名前を付けているというイエモティ－ヌさんがいた。それはいいなと思い、私もさっそく自分の部屋に名前を付けてみることにした。私の部屋は緑を基調としているので「みどりちゃん」と名付けた。そのまんまである。擬人化すると、きれいにしてあげないとと思えるし、愛着がわく。汚くしたら申し訳なくなるので、片付けが苦手な人にもおすすめである。
私の現在の住まいは賃貸マンションの一室なのだが、けっこう気に入っている。ほんの１年ほど前までは、学生の頃から借りていた狭いアパートで暮らしていた。わりといい部屋ではあったのだが、学生の頃から変わらないのもなんだかなあ、大家さんにも「あいつ、いつまで住むつもりだ」と思われそうだしなあと思い、引っ越すことにした。部屋を決める際に譲れない条件は、バスとトイレがセパレートであること、コンロが２口以上あること。いくつか内見したが、一番最初に見たリノベーション物件に決めた。これが今の部屋である。リノベーションしたというだけあって、設備が新築並みに整っていたので気に入った。もちろん、条件も満たしており、コンロは２口どころか３口ある。しかも、魚焼きグリルまでついている。グリルにはかなり惹かれた。私は魚が好きで、以前はよくフライパンで魚を焼いていたのだが、臭いが部屋に充満するのが悩みだった。特に鯖はやばい。なのでグリルは最高である。魚だけでなく、なんでも焼けるので重宝している。
不満なところはないのかと言われれば、ある。北向きなので洗濯物が乾きにくい点と、ベランダが狭いので洗濯物をたくさん干せない点である。奇しくも、どちらも洗濯物関連である。特に布団が干しづらいのが最大の悩みで、レイコップを買わねばと画策しているところである。しかし、その他の点においては満足しているので十分である。賃貸では完璧な部屋などないだろう。それこそ家を買って自分で改造するしかない。
家賃は、私の１ヶ月の支出の約半分を占める。普通からすれば出し過ぎだろうが、別にそこまで切り詰めた生活を送っているわけではなく、十分快適に生活できている。私にとって住まいは重要なので、必要経費だと割り切っている。決して安くはないのだが、この設備でこの家賃はむしろお得だと思う。*2
私が住まいにこだわるのには理由がある。以前のアパートは、隣の部屋の音が筒抜けなのがネックだった。一時住んでいた隣の人が、何日も夜通し仲間と騒いでいて、２週間くらい全然眠れないことがあった。さすがに耐えきれなかったので、勇気を出して、静かにしてくれるよう手紙を書いてポストに入れておき、大家さんにも相談した。おかげで改善され、その人はいつのまにか引っ越していた。自分も学生だったので*3まだよかったが、社会人だったら仕事に支障が出ただろう。くつろげるはずの家で心が休まらないのは非常に苦しい。住まいの快適さはQOLに直結する。
現在、私の部屋は数回の断捨離を経てかなり快適になっている。お気に入りに囲まれた生活へ着々と近づきつつある。
余談だが、このブログの名前になっている「ぶどう石」とはパワーストーンの名前*4で、「自分にとって今必要のないものを手放すことを教えてくれる」石だそうである。名前を決めるときに、たまたま手元にあったパワーストーンのパンフレットから見つけて拝借したのだが、結果的に自分にぴったりの名前だったようである。この名前にした時点で、ヲタ卒する運命だったのかもしれない。
