ぶどう石

定点観測記録

親友の結婚式に行ってきて

今日はアイドルとは関係のない話

昨日、3歳のころからの付き合いになる親友の結婚式に行ってきた。22年の付き合いになる大切な友人である。私の地元は田舎なので、彼女とは保育園から高校までずっと一緒だった。おそらくこれからの人生で彼女より長い付き合いになる友人は現れないと思うのでとても貴重な存在である。

なので、友人代表としてスピーチをしてきた。私は子どものころを除いて、結婚式に出席するのが今回が初めてだったので、初の結婚式出席にしてスピーチをすることになった。少し緊張はしたが我ながらなかなかうまくできて、他の方からもほめていただけたので引き受けてよかったと思った。こんな機会を与えてくれた彼女に感謝している。スピーチの原稿を作るにあたって、彼女とのさまざまなエピソードを思い出した。小さいころから二人でいろいろなことをしてきた。中学生のころに2週間くらいだけぎくしゃくしたことがあったが、それ以外はずっと仲が良かった。彼女は理系で私は文系。彼女は洋楽好きで私はジャニヲタ。趣味も興味もまったく異なるのに仲がいいのが不思議だった。おまけに彼女は170センチ以上ある長身で私は154センチ。見た目もまったく違う。

しかし、中身は似ている。どちらかというとおとなしいほうで、よくいえば落ち着いている。勉強がけっこう好き。そして、家庭の様子が似ている。家族の雰囲気や食べているものなど。スーパーで鉢合わせすることが頻繁にあった。特に父親同士がよく似ており、同じ大学の同じ学部卒(しかも、働きながら通う夜間部)で冬になるとはんてんを着て休日はごろごろする。家族への手紙で彼女はお父さんが大好きだと言っていた。彼女は昔からお父さんみたいな人と結婚したいと言っていたが、彼女が選んだ人はまさに彼女のお父さんのような穏やかな人だった。私も自分の父のことが大好きなのだが、一緒に出席していた友人の中には父親との関係があまり良くない人もいて、一緒にバージンロードを歩くなんて想像できないと言っていた。大好きだと言ってもらえる彼女のお父さんは幸せ者だと思う。彼女が愛されて育ってきたのは知っているし、彼女が家族を愛しているのもよくわかった。私も自分のためというより、両親のために結婚したいなと思った。自分なら家族へなんて言うだろうと妄想している。言いたいことが多すぎてまとまらなさそう。

彼女が入場してきたとき、彼女とのこれまでを思い出して感極まって泣いた。泣くだろうとは思っていたが、正直これほど泣くとは思わなかった。これを書いている今も思い出して泣いている。嗚咽をこらえるのが大変で肩が震えた。友人から「泣くの早かったな」と言われた。白いハンカチはすぐにファンデーションで汚れてしまった。彼女と歩く彼女のお父さんも泣いていて、本当にいい親子だなと思った。彼女のお母さんも泣いていた。

彼女も私も大学卒業後にけっこう苦労したのだが、彼女はこうして幸せを掴んだし、私もそれなりに幸せに生きている。人生はなかなかうまくいかないね、同じように苦労しているなんておかしいねと言い合っていたから、感慨もひとしおだった。こんなに心の底から祝福できる友達を持てて私は幸せである。

 

結婚にさほど魅力を感じていなかったが、初めていいものだと思った。