ぶどう石

定点観測記録

マジLOVEキングダムへ行ってきた

あまりここでは書いていなかったと思うが、実は私は「うたのプリンスさまっ」シリーズが大好きである。

とはいえ、グッズは数えるくらいしか持っていないし、関連CDはレンタルで済ますレベルのかなりライトなファンである。シャニライはリリース前からすごく楽しみにしていたにもかかわらず、私のスマホの機種が古すぎて対応しておらず、あえなく断念したという始末。ゲームはプレイしていないし、プリライも映像でしか観たことがない。そんなレベルだが。

 

そもそもうたプリにハマったのは、ジャニヲタ界隈で話題になっていたからだ。もともと二次元は好きだったので、名前こそ聞いたことがあったものの、当時は二次元から離れていたので詳しくは知らなかった。そんなときにジャニヲタでハマる人が続出と聞きつけ、試しに観てみたら、まんまとハマったというわけである。

 

まず、絵が大変に好みであった。私にとって、漫画やアニメを好きになる要素として絵はとても大事で、いくらストーリーがよくても、絵が苦手だと敬遠してしまう。今はうたプリ以外にもアイドルものはたくさんあるが、やっぱり、うたプリの絵が一番好きである。

設定も細かい。シャイニング事務所って。シャイニング早乙女って。

 

そして、来栖翔くんに一目惚れした。

もう、わかりやすくどストライクだった。最初はビジュアルから入ったのだけれど、キャラクターを知ってますます好きになった。元気で、努力家で、仲間想いでファン想い。まっすぐすぎて少し不器用なところが愛おしい。ダンスが得意でアクロバットができる。下野さんの声も合っている。こんなの好きになるしか…。私が思い描く、理想のアイドルそのものだった。

 

翔ちゃんって、ジャニーズだと誰が近いだろうと幾度となく考えたが、思いつかなかった。いそうでいない。翔ちゃんは翔ちゃんしかいないのだと思った。

 

以前、うたプリの舞台を観に行った。正確には、シャイニング事務所のアイドルが出演した舞台の再演という設定なのだが(ややこしい)、いわゆる2.5次元舞台である。舞台の役自体がもともとのキャラクターを反映したものなので(当て書きのような)、役者さんは各キャラクターにかなり寄せてくれていた。

翔ちゃんがまさに翔ちゃんそのものだった。ビジュアルといい、キャラクターといい。翔ちゃんが実体をもって動き回っていた。観劇後、感動と興奮でいっぱいになり、世界に感謝した。こんなに忠実に再現してくれるなんて。 心の底から、生きていてよかったと思った。

ゲーム、アニメ、ライブ、舞台ときたら、あとは劇場版だな。そう思っていたら実現した。

 

以下は少しネタバレも含みます。

 

 

 

 

 

 

アニメ4期の最終回のライブシーンを観たとき、「私も二次元の世界へ行って応援したい」と強く思った。会場にいるお客さんがうらやましかった。同じ次元に行けないことを悔やんだのはこのときが初めてだった。二次元は二次元。我々が暮らす三次元とは切り離されているからいいのだと思ってきたが、初めて、二次元へ行きたいと思った。

余談だが、VRの進歩でそれに近いことはすでに実現しているようなので、あながち無謀ではないのかもしれない。すごい時代になった…。

 

劇場版というからには、ストーリー部分が大半を占めるのだろうと思っていたのだが、予想に反して全編ライブだった。そう、映画というよりはライブそのものだったのである。私はライブを観てきたのだ。

 

最初、これは外国?ファンタジー?不思議な世界観の映像を見せられて、とんちきな物語が始まるのかと若干冷や汗をかいていたら、実はライブのオープニング映像でした、というオチで「うまい」と思った。完全に世界へ引き込まれた。

 

楽曲、演出、衣装、振付すべてにこだわりを感じた。ジャニーズにも取り入れてほしい演出や振付がいくつもあった。現時点の技術では難しいだろうけれど、近い将来には実現できそうなものもあり、未来が楽しみになった。

特効のスケールがすさまじかった。KAT-TUNもびっくりな火と水の量。

目を見張ったのは、キャラクターの動きのリアルさ。ダンスの動きも、ちょっとした仕草も、現実のアイドルがやるものにそっくり。何度も「こういう動きする人、見たことある!」と思った。次元の境目が曖昧になった。現実のアイドルのライブをよく研究して作られたことが窺える。だからこそリアルで、かつ、現実にはできないことをやってのける。素晴らしいバランスだった。

 

それにしても、どのグループも魅力的で甲乙つけがたい。正直、HE★VENSがここまでいいグループになるとは思わなかった。世界観が確立されている。まごうことなき、切磋琢磨しあえる好敵手だ。QUARTET NIGHTの殺伐とした雰囲気を保ちつつも、絆が深くプロ意識が高いところが好きだし、ST☆RISHの個性豊かなのに絶妙なバランスが取れているところに惹かれる。全部推せる…。

 

今回の見どころであるスペシャルユニットでは、レン・嶺二・綺羅のユニットが大変好みであった。曲の世界観、引っ掻く仕草の振付、明かりがともっていく演出。←これ、HE★VENSの演出でしたね。他にもまちがっているところがあるかもしれません…那月・蘭丸・瑛一の鳥籠の中で歌う演出もたまらなかった。最高ですね。翔・ナギ・シオンのアイドルアイドルしたステージもよかった。かわいい子にはかわいいことをやってほしい。音也・藍・ヴァンはダンスが本格的で実によくできており、トップバッターにふさわしかった。真斗・カミュ・瑛二は3人のハーモニーと水の演出がマッチしており、とてもさわやかで美しく、心が洗われた。トキヤ・セシル・大和の近未来的な演出に度肝を抜かれ、こんなステージをいつかリアルでも見たいとわくわくした。要するに、どれも完成度が高く、さすがとしか言いようがなかった。本当によくできている。いや、できているというか、彼ら自身が考えて作ったステージだと思えることがすごい。

 

一度鑑賞できれば十分と思っていたのだが、一度では足りなかった。何度も観たい。同じ映画を複数回観たことがないのだが、初めてそれを経験することになりそうだ。もうすでにBDも欲しい。お気に入りのシーンを繰り返し観たい。一人ずつ振付をチェックしたい。いや、もう、本当に最高だった。

 

素晴らしいコンテンツがある時代に生きられる幸せをかみしめている。

好きなものがあってよかった。

好きなものが素晴らしくて最高。