ぶどう石

定点観測記録

燃え尽きから脱する日まで

数年ぶりにこたつを出した。

ちゃんと使えるか心配だったが、元気よく動いてくれた。今まさに、こたつでこれを書いている。ここ数年、勉強の妨げになるから(うとうとしてしまうので)という理由で出さなかったのだが、これほど快適なすぐれものだったとは…と感動している。この冬はこたつで暮らそう。

 

昨年の11月に転職し*1、慣れない仕事に戸惑いながらも1年続けることができた。やっと社会保険労務士に合格することができ、今年の目標を達成することができた。試験の直前期が繁忙期だったので、本当につぶれそうになったときもあった。猛暑だった8月、公共の学習スペースで中高生にまじって勉強したのが懐かしい。完全に一人浮いていたと思う。マドンナ古文を使っている高校生を見かけて、おお、まだあるんだと感動した。私はゴロゴ派だったけど。あの子たちはこれからが受験本番だから、体調に気を付けて頑張ってほしい。試験があったのが8月の終わりで、合格発表は11月上旬。いつも思うが、マークシートなのになぜこんなに遅いんだ。その間、もやもやさせられる身にもなってくれ。まあ、合格率や合格ラインの調整に時間がかかっているのだろうけど、毎年合格ラインが変わる試験というのはどうなんだと思ってしまう。合格証書が思いのほか地味なデザインで、けっこうがっくりした。あんなに頑張ったのに、これっぽっち!?簡単に偽造できそう。

 

合格したことは素直にうれしい。自分をやっと認めてあげられた。自信がなかった自分にひとつステータスを与えられた。だが、燃え尽きてしまった。燃え尽き症候群って本当にあるのだと実感した。十分頑張ったので、もう頑張りたくないという心境になっている。甘いのは重々承知のうえだが、どうにもやる気が出ず、無気力だ。仕事内容そのものは嫌いではないのだが、入社当初はわからなかった、今の事務所が抱える問題点に気づいてしまって、今後が見通せなくなっている。人の出入りが激しい事務所なのだが、今年は一人も入社せず、私と同期がずっと一番下っ端のままで、相変わらず雑用を押し付けられている。せっかく資格を取ったのに、何も変わらない*2。せめて、雑用を当番制にしてくれたらだいぶ楽になるのだが。けもなれでガッキーも言ってた。話し合う場もないし、今まで改善しようとしてこなかった先輩たちにも腹が立つ。本来の業務とは無関係のところでイライラしている。

 

職場ではイライラしているが、私生活のほうは、勉強から解放されたことで随分楽になった。今までは、とにかく時間を捻出することに心血を注いでいたので、家事をいかに短時間ですませるかにこだわっていたが、時間のゆとりができたのでじっくり丁寧に取り組めるようになった。時間を気にせずにやれば楽しく感じられる。こたつを出すのもすごく楽しかった。

 

そして何より、趣味の時間がたっぷりできた。何も我慢しなくていい状態がこれほど幸せだとは。ゆっくり本や新聞を読める幸せ。楽しみにしているテレビや動画を観られる幸せ。心ゆくまでネットサーフィンできる幸せ。好きなときに出かけられる幸せ。知らないうちにいろいろなことを我慢していたのだと気づいた。当分はこの幸せを満喫したい。

無気力から脱することができれば、また新しいことに挑戦したり、学んだりしたいと思っている。年明けは、嵐のライブに初参戦することになっているので楽しみ。加えて、ずっと観たかったSHOCKを観にいければ言うことなし。チケット取れますように。しばらくは自分を甘やかします。

*1:奇しくも松松がトラジャに加入したのと同時期

*2:無資格の先輩が複数いる。