ぶどう石

定点観測記録

テレワークが打ち切りになった

金曜日、突然上司から言われた。

「来週からテレワークなくなったから。全員、通常通り出勤ね」

 

 

 

「…は?」

 

私が居住する地域および会社の所在地は、まだ緊急事態宣言が解除されていない。

特定警戒地域の次に位置する感染拡大注意地域(現在、該当地域はないようだが)ですら、テレワーク推進である。何を根拠にテレワーク打ち切りなのか。何も説明されないまま、ただの報告を受けただけだった。

 

繁忙期とコロナ禍が重なり、確かに大変ではあった。それまでテレワークなんて導入されていなかったので、みんなが初めての経験で戸惑ったものの、なんとか試行錯誤して乗り切った。なんとかなったのである。コロナが収束してもテレワークを続けてほしいと思っていた社員は少なくないはず。必ずしも出勤が必須ではないとみんな気づいたはず。多少の不便さや運動不足になりがちといったデメリットはあるものの、割り込み仕事がない、電話対応しなくていいなどメリットも多い。

これだけ「新しい生活様式」が叫ばれている中で、働き方を見直すのではなく、警戒が緩んだことをこれ幸いと、いちはやく元に戻そうとする思考が理解できない。

 

ちなみにうちの会社のグループ内の、別の事業所で感染者が発生したのだが、私たちには何も知らされていなかった。何で知ったかというと、同僚がネットニュースに出ていると教えてくれたから。いや、なんで隠す?情報共有しろよ。情報ソースがネットニュースって。まともな企業は感染者が出たらいち早く公表している。それが当たり前ではないか。社員にすら公表しないとはどういうことなのか。事の重大さをわかっていないのか。

 

会社のコロナの対応が政府並みに後手後手だったので、ずっといらついてはいたのだが、隠蔽、謎のテレワーク打ち切りときて、さすがに本気で腹が立っている。どうもコロナを甘く見ているようだし、社員の健康もどうでもよさそうだ。

 

ちなみに前述のネットニュースを教えてくれた同僚は退職するそうである。コロナ以外にも不満があったようだが、今回のことでとうとう見切りをつけたようだ。正しい選択だと思う。

 

私も今後について悩んでいる。とりあえずコロナが収束するまでは在籍するつもりだが、そんな悠長なことを言っていられない気もする。

出勤したくない。

 

【追記】

感染者が発生した事業所のホームページを見たら公表されていた。外部への公表はしていたのでネットニュースにもなったのだろうが、内部の私たちには知らされていなかった。離れた事業所だから情報共有しなくてもよいという判断だったのだろうか…。知る権利はあるはずだが。