ぶどう石

定点観測記録

推し変をした

先日、「モーニング娘。'15コンサートツアー春~GRADATION~」のDVDを観てからしばらく悩んでいた。何についてか。「推し」についてである。

ジャニーズでいう担降りに比べ、推し変はわりとライトな感覚で行われる。担降りほど深く悩んでいる人は見かけたことがない。私自身、これまでハマった女性アイドルグループでは平気で何度も推し変してきた。おもしろいことに、ジャニーズでは最初に好きになった人をずっと好きでいる傾向が強いのに、女子ドルは必ずといっていいほど途中で好きな人が変わる。これは大変不思議である。

そんな推し変だが、今回はかなり悩んだ。他人からすればどうでもいいことはよくわかっている。悩むくらいなら推し増しすればいいじゃないかと聞こえてきそうだ。しかし、それはいやなのである。ただの私のポリシーなのだが、「一番は一人だけにしたい」のだ。かけもちや推し増し、箱推しを否定するわけではない。私自身、かけもちをしていたことがある。だが、自分には合わなくてやめた。自分にとっての一番はひとつだけにしぼらないと落ち着かない。

私はモーニング娘。のファンになった当初、工藤遥さんに夢中だった。とにかくルックスが好みで、彼女をきっかけに娘。のファンになったといってもいい。今でもビジュアルは一番好きだし、独特の味がある声も好きである。

ところが、娘。のパフォーマンスを観ているうちにだんだんと石田亜佑美さんに惹かれていくことになる。小柄でキレのあるダンスを踊る人が好きな私にとって、彼女はまさに私の好みどストライクであった。普段のほんわかした空気感とステージ上での姿とのギャップが最高である。道重さんの卒業コンで石田さんのかっこよさにしびれ、「あゆみんを推そう」と心に決めた。

それから石田さんを推しメンと位置づけて応援していたのだが、新しく加入した12期メンバーのかわいさにやられることになる。ご存じない方にはぜひ一度見ていただきたいのだが、12期メンバーは美少女ぞろいである。中でも最年少の羽賀朱音さんが守ってあげたくなるかわいさで、母性本能を刺激された私は、12期では羽賀さんを応援しようと決めた。ちなみに、羽賀さんはたまにびっくりするくらい松倉くんに似ているときがある。黒目がちのベビーフェイスで、あごにほくろがあるところまでそっくり。親戚なのではと疑っている。松倉くんのファンの方はチェックしてみてください。

ほかにも好きなメンバーはいて、というか娘。は全員魅力的なのでもはや限りなく箱推しに近いのだが、それでも一番は石田さんだという気持ちがあった。しかし、この気持ちが揺らぎ始めるのである。

今年の春に行われた握手会をきっかけに12期の尾形春水さんが気になり始めた。関西出身の彼女はしゃべりもブログもおもしろく、賢くておもしろい人が好きな私が彼女に惹かれるのは当然の帰結であった。また、容姿が美しい。顔だけでなく全体が美しい。しかも、色白で黒髪ロングとまさに人形のようである。MVやハロステの動画で息をのむほど美しいシーンがあり、頭を殴られたような衝撃を受けた。「これはあかん」ととっさに思った。以来、娘。を観るたびに尾形さんを探してしまう自分がいたがまだ煮え切らなかった。

そして、冒頭のDVDを観た。ああ、この子もこの子もいいじゃないか!とそこまで気になっていなかったメンバーにまで惹かれ、クソDDっぷりを発揮することになる。くそ、もうわからんと収拾がつかなくなった。みんな魅力的すぎる。少し落ち着いてから「誰を推すべきか」と真剣に考え始めた。石田さんと羽賀さんと尾形さんで悩み始めた。羽賀さんは爆発的なかわいさで「私が守ってあげないと!」という気にさせられる。キュンとする。尾形さんは歌もダンスもまだ未熟だが、存在感があり、これからどう成長していくのかが楽しみである。石田さんはやっぱりかっこよくて安心して見ていられた。

しかし、気づいてしまったのである。石田さんを見ているときの自分が、元担を見ているときの自分と同じであることに。好きなのは変わらないが、どこか客観的に見ている気がした。少し距離を取って見ているような。私になど何の力もないことはわかっているが、私が応援しなくても大丈夫だというような気持ちが芽生えていた。

では羽賀さんと尾形さんのどちらにするのかという問題が残ったが、誰の握手会に一番行きたいかと考えたときに、尾形さんだと思った。こうして私は尾形さんを推すことに決めた。ちなみに石田さんのメンバーカラーはロイヤルブルーだが、尾形さんのメンバーカラーはシーブルーである。またしても青。青から逃れられない運命であるようだ*1

担降りのような推し変であった。推し変でブログが書ける日が来るとは思わなかった。

*1:詳しくはこちら

 

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