ぶどう石

定点観測記録

君の未来に幸多からんことを

誕生日エントリーというものをあまり書いたことがないので、書き方がよくわからないのだけど、今年だけはどうしても書きたくて。

 

元太くん、17歳のお誕生日おめでとう!!

 

元太くんの誕生日だと思うだけで、今日一日ハッピーだった。いいお天気だったし、仕事もはかどって良い一日だった。世界が祝福している。

 

いやー、それにしてもまだ17歳?若いなあ~。って毎年言ってる。嵐と同い年だもんね。私がファンになったころは13歳だったので、大きくなったなあと思う。我ながらとんだショタコンだと思うのだが、男の子は13歳から17歳の間がもっとも儚くて美しいと思っているので、その期間を見られたことがありがたい。

見るたびに成長しているので飽きなかった。ダンスがうまくなっている、シャカリキだけじゃなくて曲の雰囲気に合わせられるようになった、魅せ方がうまくなった、色気が出てきた、と成長を実感するのがうれしくて。ちゃんと聴いたことがないけど、歌もけっこううまいらしいし*1人が成長していく姿をこんなにちゃんと見届けたのは初めてだった。

 

私は元太くんのご家族も大好きで、もはや松田家担みたいなところがある。絵に描いたような幸せ仲良し一家なんですよ。家族のエピソードがどれも微笑ましくて大好き。愛されて育っていることがよくわかる。産み育ててくださったご両親はじめ、ご家族の方になんと感謝申し上げればよいのか。ありがとうございます。

そして、ありきたりだけど、生まれてきてくれてありがとう。

 

最後の担当が元太くんでよかった。100万回くらい言っているけど、誰が何と言おうと自慢の自担です。

これからもたくさんの人に幸せを届けてあげて。

そして何より、元太くん自身が幸せになって。

 

夏の現場が決まったみたいだね。

久しぶりに松倉くんと一緒でよかったね。うれしい!

ユニット推しの情勢の中、悔しいこともあるだろうけど、与えられた場所で精一杯頑張っていれば、きっと誰かが見ていてくれるから。

言われなくても頑張っているよね。おせっかいおばさんでごめんね。

滝沢歌舞伎、最後まで頑張って 。遠くから応援しています。

*1:ああ、ソロを聴けなかったことが唯一の心残り

心に沁み入るマンガ3選

10代の頃はむさぼるようにマンガを読んでいたが、20代になってからはなぜかあまり読まなくなった。たまにレンタルするくらいで、自分で買うということはほとんどなくなっていた。しかし、ここ1~2年、買って読みたいと思う作品に出会うようになった。いずれもWeb発の作品なのだが、紙の本で読むと、また違った味わいがある。私はWebマンガが好きで、無料で読めるなんて、なんとありがたいことかとは思っているのだが、やはり作者さんや作品に携わった方たちへお金を払いたいという気持ちがあるので、いい作品は単行本を買うことにしている。

その中でも特に気に入っている作品3つをご紹介する。3作に共通するのは、登場人物たちが自分の生き方を肯定していること。ちょっぴり切ない場面もあるのだが、自分のために一生懸命生きている姿に励まされる。私も頑張ろうという気持ちになるので読後感がいい。寝る前に読むとほっとする。

 

① プリンセスメゾン / 池辺 葵

 

プリンセスメゾン 2 (ビッグコミックス)

プリンセスメゾン 2 (ビッグコミックス)

 

 主人公である沼ちゃんは、25~26歳の居酒屋チェーン店の社員。自分の家を買おうと、こつこつ貯金している。初めは一人で物件探しをしていたが、親しくなった不動産屋の面々が協力するようになる。沼ちゃんの健気な姿は応援せずにはいられない。沼ちゃんのストーリーと並行して、さまざまな女性たちの話がほぼ1話完結で展開される。住まいや生き方について考えさせられるが、どんな生き方もやさしく肯定してくれるところがこの作品のいいところ。

まずは自分の人生をちゃんと自分で面倒みて、誰かと生きるのはそのあとです。 

沼ちゃんのこのセリフがとても好き。

 

② 2DK  /  竹内 佐千子

 

2DK 2015 AUTUMN (KCデラックス モーニング)

2DK 2015 AUTUMN (KCデラックス モーニング)

 

 

 若手俳優のおっかけをしている二人の女性がルームシェアをしている話。私もこんな暮らしをしてみたいと何度思ったことか!同じ趣味を持つ友達と一緒に暮らしたら、毎日楽しいだろうな。お隣さんがK-POPヲタだったり、仲良くなった不動産屋さんがハロヲタだったりと他ジャンルのオタクが出てくるのも楽しい。ジャンルは違えど、オタクという生き物は分かり合えるのだ。この作品のいいところは、彼女たちがオタクであることを卑下していないところ。オタクものは、たいてい自虐が入るが、彼女たちは自虐せず純粋に楽しんでいる。読んでいるこちらまで楽しくなるし、オタクでいいんだと思える。連載が終わってしまったのがとても悲しい。4/22に最終巻が発売されます!

こちとら金を払って夢を買ってるんでね。金を払ってまで現実を買う趣味はないって話ですよ

不動産屋さんのセリフ。深い…。

 

ちなみに「プリンセスメゾン」と「2DK」は、おかずクラブのオカリナさんも愛読されている。以前からオカリナさんとは気が合いそうだと薄々感じていたので、この事実を知ったときは「やっぱり…!」と確信した。

 

③ 腐女子のつづ井さん /  つづ井

 

【Amazon.co.jp限定】腐女子のつづ井さん 限定特典付

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 ネットで話題になった、腐女子の日常を綴ったコミックエッセイ。腐女子でなくとも、オタクなら共感できること間違いなし。つづ井さんはもちろん、その友人たちもキャラが濃く個性豊か。「腐女子と記憶」という話で、オタクになる前の記憶がないという話が出てくるのだが、あるある過ぎて首がもげそうになった。オタクになる前の私は、いったい何が楽しくて生きていたのだろう。オタク後の人生が楽しすぎて、それ以前の記憶が薄い。「腐女子と宇宙」という話では、推しキャラが生まれてきてくれたことに感謝を捧げたところ、彼のご両親から始まり、彼の体内で分泌されるホルモン、最終的には宇宙にまで感謝するつづ井さん。これ、ジャニヲタでもあるあるではなかろうか。三次元だから本気でご両親に感謝しているし、彼が生きているこの世界に感謝しながら私は生きていた。いや、今も感謝している。

 

話がそれますがちょっといいですか。前回、やや暗い記事を書いてしまったが、いろいろ吹っ切れて、今はジャニーズに感謝している。ジャニヲタでよかったと胸を張って言える。楽しいことばかりではなかったが、もう一度人生をやり直すとしても、私はやっぱりジャニヲタを選ぶだろうなと思う。もう追う元気はないけれど、好きな人たちには幸せになってほしいし、応援している。もらいすぎなくらい幸せをたくさんもらったので、これからは自分の力で幸せになろうと思っている。

茶の間ですらなくなってきた

タイトルどおりなのだが、本格的にジャニーズに興味がなくなってきて動揺している。

考えられる原因はいくつかあるのだけれど、いろいろなことが自分の中で3月で一区切りついた気分になっている。今までも浮き沈みはあったが、それでも興味をなくすということはなかったので正直驚いている。こんな自分に少しショックを受けてもいる。

年明けの頃は、また機会があればコンサートに行きたいなと思っていたのだが、今はまったくそんな気がない。もう充分である。タレントさんたちのことは好きなのだが、追うのが面倒になってきた。テレビを観ることが減り、雑誌をチェックしなくなり、ラジオを聴かなくなった。アイドルとは直接関係ないが、なぜかネットを使う頻度も減ってきた。いろいろな情報を摂取できて便利だが、なんか別にどうでもいいなと思うようになった。

予約していたDVDを発売直前にキャンセルしてしまった。そこまで欲しくなくなったのだ。このままだと、パッケージを買うこともなくなりそうな勢いである。

少クラの毎週録画を解除した。自担が唯一出演する番組なのに、観る気が失せた。この頃は少ししか出演しないので、出ているところだけを観ていたのだが、出ているところを探す作業が面倒になってきた。探した結果、出番があればいいものの、一切出演していないこともあり、この作業は何だったのかと徒労に終わることがしばしばあった。無駄な時間を費やし、がっかりするくらいなら、いっそ観なければいいやと思った。

一方では供給過多についていけなくなり、もう一方では供給が少なすぎて*1心が離れてしまった。以前なら厭わなかったことが、今はできない。応援していた人たちを取り巻く環境が変わったことに加え、自分も変わってしまったのだと思う。

長年好きだったものなので寂しい気はするが、今の自分には合わなくなった。仕方がない。なんだかんだいって、KAT-TUN担時代が一番楽しかったなあと10ksを聴きながら思った。あの頃に出会った人たちは、今はどうしているんだろう。みんな元気だといいな。

 

ブログのスタンスを変えないといけないかな…

*1:テレビに出るだけ恵まれているけど

伝統芸能を継承する人々―文楽研修イベントに参加してきた―

観ていたニュースで、アナウンサーが「入口」というワードを発したので、思わず「出口田口…」と口走ってしまい、一人で勝手にへこんだ4月1日の朝であった。田口くんやKAT-TUNについて思うところはたくさんあるのだが、どうにもうまくまとめられそうにないので、これくらいにしておく。書き始めたら、長ったらしいポエムになりそうなので。

 

さて、今回の記事はまったく関係のない内容です。

 

頼むから、一度観てくれ…!

私が初めて文楽を鑑賞したときに感じたことである。

文楽とは何ぞや、という方も多いと思うので、簡単に説明をすると

人形浄瑠璃文楽は、義太夫の語りと三味線、人形遣いの三業が心をあわせて一つの舞台を作り上げる総合芸術です。江戸時代初期に大坂で生まれ、いつの時代も変わらぬ人間の情を描いてきました。(「文楽研修のご案内」より抜粋)

文楽人形浄瑠璃と考えてもらっていい。

私が文楽に興味を持ったのは、橋下元大阪市長の問題で文楽がクローズアップされたときである。失礼ながら、それまでは名前こそ聞いたことがあったものの、詳しいことはまったく知らなかった。たまたま、その当時に勤めていた職場の方が文楽好きで、いろいろ教えてくださったので、いつか観に行ってみたいと思った。しかし、結局観に行かないまま2年が過ぎてしまった。ところが、別の形で文楽と再会することになる。三浦しをんさんの小説「仏果を得ず」を読んで、「おもしろそう!これは観ないと!」と衝撃を受けたのである。また、私がもっとも愛する作家である津村記久子さんも鑑賞されているそうで、好きな人たちが好きなのだからおもしろいに違いないと確信し、昨年ついに文楽デビューを果たした。

 

おもしろかった。今まで知らなかったことを悔やむくらいに。そして、もっと勉強したいと思った。文楽はほかの古典芸能とも結びつきがあるので*1、落語や狂言、歌舞伎についても知りたくなった。今年の目標の一つに、「古典芸能について学ぶ」というものを掲げている。わが国で長く受け継がれるエンターテインメントを知らずにいるのはもったいない。

文楽そのものについては後日改めて書くとして、今回は、先日参加してきた「文楽研修イベント」のレポを忘れないうちに書こうと思う。文楽には技芸員を養成する研修事業が存在し、主に文楽関係の家系出身でない人たちが2年の研修を受けて技芸員になる。現在活躍する技芸員の半数以上が研修修了者だそうだ。このイベントの趣旨は、研修について紹介し、研修生を募ることである。 

 

①研修の様子を映像で観る

 まず、研修で座学の講義を担当している大学の先生の解説付きで、研修の映像を観た。研修生の応募資格は、中学卒業以上で原則として23歳以下の男子。しかし、来場者は私も含め、資格を満たさないであろう人ばかりであった。大学の先生が、「近所のお兄ちゃんに声をかけてみてください!」と言ったのには笑った。残念ながら、私にはそんなに若い男の子の知り合いはいないので、せめてもと、ブログを書いて宣伝する次第である。

 研修生になったら、全員が太夫、三味線、人形の基本を学ぶ。その後、専攻を決め、専門分野に分かれていく。研修科目には、三業の基礎のほかに、教養、作法、日本舞踊などがある。芸に必要と思われるあらゆることをたたきこまれる点が、宝塚音楽学校と似ていると思った。映像を観た限りでは、講師はさほど厳しそうではなかったが、実際のところはわからない。研修生の中には途中でやめていく人もいるようだ。当たり前なのだろうが、ずっと着物で研修を受けている姿に新鮮に感動した。リハ風景や舞台裏大好き人間としては、ぐっとくる貴重な映像だった。

 

②太夫、三味線、人形の三業によるトークショー

 次に、現在活躍されている研修修了者の太夫、三味線、人形のお三方によるトークショーが始まった。驚いたのは、お三方とも話が大変お上手だったことである。ユーモアを交えた巧みな話術は、噺家さんかと思うほど。芸一筋に生きる人たちなので、真面目で口下手なイメージがあったのだが、鑑賞教室などで講師をされることもあるため、人前で話すことに慣れておられるようだ。話し上手なのは、全員が太夫の勉強をされていることも関係しているのかもしれないと思った。

 研修生になったきっかけ、研修での思い出を話されたのだが、興味深かったのは、何といっても前者である。文楽にゆかりのない人が、なぜ文楽の道へ進んだのか。ずっと知りたかった。そのいきさつは十人十色。今回出演されていた太夫さんは大学の三曲研究部*2に入って文楽の存在を知って、三味線さんは高校生の時にNHKの番組で聞いた文楽の太棹三味線*3の音色に惹かれて、人形さんはサラリーマンをやめたいと思っていたときに、ラジオで研修生を募集していることを知って。何気ないことがきっかけで、その後の人生が決まるのだ。おもしろい話だったので、もう一度聞きたいほど。

 

③研修生の紹介

 今まさに研修中である研修生3名が紹介された。最初に研修映像を観たときから、彼らは今日は出てくれないのだろうかと気になっていたので、とてもうれしかった。一人ひとり、名前と出身地と専攻を紹介してくれた。年若い彼ら*4がどういったいきさつで文楽に興味を持ち、研修生になるにいたったのかが気になる。まだ初々しくて、かわいらしかった。デビュー前の研修生やJr.に弱いタイプの人間なので、「頑張れー」とエールを送りたくなった。研修を終えても、プロとしての修業が待ち受けているので、すぐに舞台デビューできるわけではないが、彼らが初舞台を踏む日を心待ちにしている。できれば観に行きたい。

 

④三業による実演

  太夫の実演では、参加者も一緒に本読みをした。イントネーションが独特なので楽しかった。文楽は大阪発祥の文化なので、基本的に関西なまりである。今回の大夫さんは東京出身であるため、関西なまりの習得に苦労されたそうだ。本読みの題材の中に「これ」という言葉が2回出てきたのだが、一つは「コレ」と呼びかける言葉で、もう一つは指示語の「これ」であり、同音異義語でイントネーションが変わることを学んだ。また、登場人物のキャラクターによって、抑揚の強弱や声色が異なり、一人で何役も演じ分ける大変さを感じた。

 三味線の実演では、腕固めとメリヤスという三味線の手を教わった。腕固めはトレーニングの一つで、長いときは数十分延々と続ける。数十分も手首を動かし続ける、非常につらいトレーニングだ。若手で有望な後輩技芸員が実演してくださったのだが、三味線さんの後輩くんのいじり方が絶妙だった。師匠と弟子、先輩と後輩、兄弟子と弟弟子など、演者の関係性を知るのもおもしろそうである。また、メリヤスとは短い手を繰り返し演奏するもの。名前の由来は、曲が劇に合わせてメリヤスのように伸び縮みすることから来ているそうだ。メリヤスは6人で演奏されるのが通常であるため、三味線さんと後輩くん二人で演奏してくださった。息の合った演奏は迫力があった。明るい曲と暗い曲とでは弦の張り方が違うそうで、聴き比べると、確かに音色が変わったので驚いた。

 人形の実演では、研修生による実演を人形さんが指導するといったスタイルがとられた。本来は三人で一体の人形を操るが、見やすくするために主遣いと足遣い*5のみで実演された。研修では、足遣いから習うそうで、研修生は足遣いを担当。少しの動きの違いで、自然に見えたり不自然に見えたりするので、細かい技術が必要だと思った。しかも、それを3人で合わせないといけないので難しい。最後に来場者2名が体験されたのだが、当たり前ではあるが、素人とプロの差は歴然であった。私がやっても、不自然な動きになるにちがいない。

 

まとめ

 とても楽しいイベントだったので、DVD化してほしいくらいである。しかも、書き忘れていたが、参加費は無料である。無料でこんなに楽しませてもらって申し訳ない。また書くが、文楽はお財布にやさしい芸能である。もっと取ってくれてもいいよと思う。

 耳寄りな情報がいっぱいでメモが追いつかなかった。周りにメモを取っている人がほとんどいなかったので、メモするのがはずかしく、控えめにしていたこともあり、満足にメモできていない。遠慮せずにメモしまくればよかった。

 今回の来場者も、普段の公演の観客も、ほとんどが年配の方である。今のところ、私が見かけた若者は、ゼミで観に来たとおぼしき大学生のグループくらいである*6。学生時代に修学旅行や芸術鑑賞で観たことがある人はけっこういらっしゃるかもしれないが、きっかけがなければ、なかなか触れることがない。逆に言えば、きっかけさえあれば、ハマる人はけっこういると思う。なので、とりあえず一度でいいから観てほしい。百聞は一見に如かずである。敷居が高いと感じるかもしれないが、そんなことはない。手ぶらで一人でふらっと行ける。ぜひ、若い人にこそ観てほしい。新しい世界に触れられる。

 もし、お近くにやりたいことがない、好きなものがないと言っている若い男子がいましたら、こんな道もあるよと吹き込んでいただければ幸いです。

 

bunraku.or.jp

 

仏果を得ず (双葉文庫)

仏果を得ず (双葉文庫)

 

 

 

あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)

あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)

 

 

*1:同じ演目をやることがある

*2:和楽器のサークル

*3:三味線には細棹、中棹、太棹の三種類があり、太棹が最も重く太い

*4:おそらく全員10代

*5:あと、左遣いがある

*6:一部が上演中に飲食し始め、劇場のお姉さんに注意されていた。マナーくらい勉強してから来い。

アラサー同級生7人で集まった

昨日、中学の同級生7人で集まった。成人式ぶりに会う人もおり、みんなで集まるのはかなり久しぶり。ちょうどこの日が誕生日*1のメンバーがいたので、その祝福も兼ねた。27歳になった。メンバーのほとんどは高校も同じなのだが、高校を卒業しておよそ10年が経つなんて信じられないと口々に言った。いやー早い。KAT-TUN10周年だもんね。そりゃ、それくらい時間経っているわな。

 

最初に各自、近況報告をした。結婚しているのは一人だけで、あとは全員予定すらなし(笑)きっと世間の平均からすれば少ないのだろうが、まあいいだろう。

卒業後の人生は、みんなそれぞれ苦労していたことがわかった。現在進行形で苦労している人もおり、早く楽になれますようにと願わずにはいられなかった。かつての夢を叶えた人は一人もいない。夢だった職業に就いたものの挫折した人、採用試験を受け続けている人、まったくちがう仕事に就いた人、目指していた職業そのものではないが、関連のある仕事に就いた人(私はここに属する)。日経ウーマンや女性誌に登場するようなキラキラした生活を送っている人など、彼女たちだけではなく、私の知り合いには一人もいない。仕事もプライベートもバリバリこなして充実している人なんて、実在するの?と疑ってしまう。そもそも属するコミュニティが違うから出会わないのだろうが、社会全体から見ればごくわずかだろう。

話題は中学時代のことになった。…のだが、見事に内容が暗いものばかり(笑)みんな抑圧されていたのだ。過去の苦い思い出が次々と噴出した。今でいうスクールカーストの中位~下位に属する女子であった私たちには、中学時代にろくな思い出がない。教師への不満、怖かった先輩、謎のいやがらせ、カースト上位の人間から理不尽な目に合わされるなど、散々だった。その結果として、2年前に開かれた中学の同窓会へ出席したのは、メンバー内では一人のみ。主催者はもちろん、カースト上位層である。私はというと、その日はSexy Zoneのコンサートへ行っていた。会いたくない人が来る同窓会より、会いたい人がいるコンサートを優先した。おそらく、また開催されたとしても行かないであろう。

私は人生でつらい時期が2回あったのだが、そのうちの1回が中学1年生のときである。クラスで孤立してしまい、居場所がなくて息苦しかった。今回のメンバーをはじめ、仲のいい子が全員違うクラスで、自分のクラスに友達が一人もおらず、毎日苦痛で仕方がなかった。就寝するときだけが幸せで、明日なんて来なければいいのに、と思いながら眠りについた。いじめられこそしなかったが、それでなくてもこれほどつらかったのだから、いじめにあっている人のつらさは、いかばかりかと胸が痛む。こんなところで言うのもどうかとは思うが、今つらい目にあっている子に言いたいのは、「大人になってからのほうがずっと楽しいよ」ということである。つらいときは逃げるなり、適当に流すなりして、どうにか乗り切ってほしい。未来なんて見えないかもしれないが、生きていると必ずいいことがあるから。

集まりの話に戻そう。もちろん、暗い話題だけではなく、恋愛や結婚の話など女子会らしい話もした。特に、結婚したメンバーの話は大変参考になり、今後の自分の恋愛や婚活に生かそうと思った。あまり結婚に興味がなかったのだけど、少し結婚したくなった。

それぞれの趣味やハマっているものについても話した。私がジャニーズにけっこうつぎ込んでしまったと告白したら、「実は…」と手を挙げる者が二人おり、メンバーの中に上田ファンと錦戸ファン*2がいることが発覚した。まさかの元担の名前が出てきてびっくりした。錦戸ファンにいたっては、ときどきコンサートに行っているとか。まじかよ。上田ファンとは、KAT-TUNの活動休止さびしいね…と話した。また、バンド好きのメンバーが、好きなバンドの解散はつらいという話をし、どこも解散や脱退はつらいよね…と励ましあった。中学校に勤めているメンバーによると、今の中学生の間では、やはり三代目が流行っているらしい。元EXILEファンのメンバーは、ファン層ががらりと変わってしまったために離れてしまったそうだ。ライブでは岩ちゃんへの声援が桁違いに大きいらしい。かつての赤西や山田くんみたいなものかなと想像した。

スイッチが入ってしまった私は、元太くんについてプレゼンしてしまった。話し出すと止まらなくなる、ヲタクにありがちなタイプ。つい熱くなってしまう。今までいろんな人に元太くんを紹介してきたが*3、総じて好評である。一般受けがいいのでは。微妙な反応をされたことがない。「かわいい」とか「かっこよくなりそう」とかお褒めの言葉をいただく。松倉くんのことも紹介し、「松松」というワードを覚えてもらった。「デビューできるといいね」とまで言ってくれて、やさしい。プレゼンしたおかげで好きな気持ちが高まり、今とても元太くんのことが好きである。

帰りの電車で一緒だったメンバーが、「いい人と出会って、〇〇ちゃん(別のメンバー)には幸せになってほしい」とつぶやいた。ああ、私は人に恵まれていると思った。中学時代は散々だったけど、彼女たちと出会えたのはよかった。あの頃にも十分、意味があったのだと思えた。

 

※3/18 一部修正

*1:ケンティーと同じ

*2:「担当」というほど熱烈なファンではないため、「ファン」表記

*3:うざかったと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。

それぞれのやめ方

最近、退所や卒業が相次いだ。そこで感じたのは、一口に「やめる」といっても、中身は人によってまったく異なるのだということである。

 

モーニング娘。'16の鈴木香音ちゃんが春ツアーをもって卒業、そして、芸能界から引退すると発表された。私はモーニング娘。のファンになってまだ間もないのだが、道重さん、鞘師ちゃん、そして香音ちゃんと3人もの卒業を経験することになった。いつも笑顔を絶やさず、ふくよかな体型を自らネタにし、ダイエット成功時にはとびっきり美女になって、でもリバウンドしてしまって。常に話題に事欠かない愛されるキャラクターでみんなを和ませてくれた。想像に過ぎないが、私は鞘師ちゃんがもっとも心を許していたのは香音ちゃんではないかと思っている。同期で同い年で、ずっと一緒に歩んできた二人。続けて卒業するのも必然のように感じる。

私は香音ちゃんのよく響く歌声が好きだ。聴いていて気持ちがいい。もう聴けなくなるのかと思うとさびしい。

卒業後は福祉の道へ進むそうで、「似合う!」と思った。香音ちゃんが介護施設で働く姿が容易に想像できる…。明るい性格なので、お年寄りとすぐに打ち解けるだろう。人気の職員さんになっていそう。まだ17歳なのに、自分の進む道をしっかりと考えていて、えらい。でも、正直なところ、もったいないという気持ちもある。福祉の仕事が誰にでもできるとは思わないが、アイドルをできる人のほうがずっと限られているから。アイドルって、おそらくご本人の想像以上に多くの人に幸せを与えている。そんなことができる人は一握りだ。香音ちゃんの笑顔に救われた人がどれだけいることか。特に香音ちゃんは海外のファンが多いので、その影響力はすさまじいと思う。もう少しアイドルでいてほしかった。しかし、彼女が考え抜いて決めたこと。ブログで、自分の思いをファンに向けて丁寧に綴る彼女の誠実さに感動した。本当に優しくて素敵な子だなあと思った。心から応援したい。これから彼女と関わり、その笑顔に触れられるであろう方たちに少し嫉妬しながら。

 

それにひきかえ、退所していくジャニーズJr.はどうだろう。やめたと思ったら、すぐに別の活動を始めたり、ツイッターを始めたり。出てくるのが早すぎる。もうちょっと悲しむ時間と気持ちを整理する時間をくれないか。しばらくは息を潜めておいてほしい。すぐに姿を現されると、悲しんでいたのは何だったんだ、と拍子抜けする。自分が抱いていた想いを踏みにじられたような気分になる。また、彼らが新たな活動を始める際、これまでのファンを当てにしていることが多い。ファンを利用するのではなく、実力で再び這い上がってきてほしいものだ。それなら応援できるのに。これだけネットが普及した時代ではすぐに見つかってしまうので、ひっそりと力をつけることが難しいのかもしれないが。

決して、軽い気持ちでやめるわけではないだろう。いろいろな事情があって、悩んで下した決断にちがいない。懸命に取り組んできたことをやめるのには勇気もいる。だからこそ、やめたあとも誠実であってほしいと望むのは、勝手すぎるだろうか。一度軽率に映ってしまうと、そのイメージを払拭することは難しい。

 

やめ方に正解があるわけではない。どんなやめ方であっても、悲しむ人、残念に思う人、怒る人はいるだろう。ただ、できれば、彼ら彼女らのこれからを応援できる幕引きがいい。

 

今朝、田口くんの退所時期が発表された。残念ながら卒業公演のようなものはないようだが、最後に彼はどんな姿を見せてくれるのだろう。彼のこれからを応援できるのだろうか。今はまだわからない。

SMAPの騒動を受けて漂流する気持ち

 来年はどんな年になるのだろうか。想像もしないようなことが起きるかもしれない。できれば、悲しいことは起こらないでほしいが。

 昨年の最後に更新した記事で書いた言葉である。深い意味はない。ところが、年始早々、波乱の幕開けとなった。文字通り「想像もしないようなこと」が起こってしまって、自分の言葉に震えた。余計なことを書くんじゃなかった。

 

SMAPの一連の報道を受けての世間の反応はだいたい把握した。さまざまな考えがあって当然である。報道される内容もどこまでが本当かわからないし、偏りがあるのも事実だろう。しかし、いろいろ見てみたものの、自分の気持ちに近い意見はごくわずかだった。この件は意見が分かれるようだ。そんな中で、太一くんのコメントはとてもしっくりきたので救われた。

何を読んでもあまり腑に落ちなかったのは、私自身の考えがまとまっていないせいもあるだろうが、要は、会見を見ても何ひとつはっきりしたことがわからなかったからではないか。誰も本当のところがわかっていないままで意見を述べているので、核心をついているのか、はたまた的外れなのかさえ、判断のしようがない。だから、漂流したまま、もやもやしている。

この件については、何も書かないでおくつもりだった。何を書いても、ちがうような気がしたので。うまく書ける気がしなかったし、十分議論し尽くされたとも思った。だが、このもやもやを書き残しておくことに意味があるのではないかと思い始めた。将来、何かのヒントになるかもしれない。ならないかもしれない

 

現時点で思っていることをまとめてみると

 

①結局よくわからない

②そんなに謝らないで

③会社の内部事情が公になったことが問題

④タレントを好きな気持ちに変わりはない

 

①結局よくわからない

マネージャーさんがやめるのは事実だとしても、独立を画策したという話は本当なのだろうか。憶測でしかないが、4人は明確な意思を持って独立を考えたと私にはどうも思えない。長年お世話になったマネージャーがやめることになって、自分たちはこれからどうすればいいのだろうと考えただけなのではないか。仮に、「退社します」と事務所に明言して、そのあとに翻意したのならともかく、噂の段階に過ぎなかったのだとすれば、そこまで彼らを責めることはないのではないかと思う。彼らは迷っていただけだったのでは。本人たち不在のままで話が進んだのではという気もする。それに、もし翻意したのだとしても、SMAPほどの功労者であれば、聞く耳を持つべきだ。独立するなんて言われたら、そりゃ事務所側にすれば面白くないだろうが、そんな簡単に終わらせてしまっていい関係ではない。普通のサラリーマンの独立とは違って、多くの人に影響を与えるのだから。

 

②そんなに謝らないで

5人の会見を見て、まず思ったのは「そんなに謝らなくていいのに」ということ。沈痛な面持ちで謝罪の言葉を繰り返すメンバーを見て、不祥事を起こしたみたいじゃないかと思った。騒動になってしまった以上、謝罪する必要はまったくないとまでは言い切れないが、それにしても謝りすぎだった。アイドルが謝罪する場面は何度も見てきたが、毎度気が滅入る。そして、よく目にするのが、不祥事や騒動の元となる出来事を起こした張本人ではなく、ほかのメンバーが謝る姿である。今回はそれらとは異なるが、似たような違和感を感じた。本来謝らなくていい人が、謝らされているように映ったためだろう。

 

③会社の内部事情が公になったことが問題

ジャニーズのファンなら誰しも、一度や二度は「あのクソ事務所!」と思ったことがあるだろう。チケットの申込方法や落選時の返金方法など、とてもファンにやさしいとはいえない対応がなされている。企業として大いに問題があるのは間違いなく、早く改善しろと思う。

しかしこれは、今回の件とはまったく別の話である。今回、私が気になったのは、会社内部のもめごとがあらわになった点である。どの会社でも程度の差こそあれ、内部では何かしら問題を抱えているだろう。問題や対立があることは珍しいことではない。それによって会社が発展していくこともあるだろうから、一概に悪いとはいえない。ただ、それを世間に知られてはいけないと思う。「あの会社、もめてるんだ」とイメージダウンになるだけで、プラスになることは何もない。

SMAPの独立が決定したのなら、大きく取り上げられても仕方ないが、噂の段階で報じられたのがいけなかった。事務所の力でいくらでも火消しはできただろうに(よくないけど)しなかったのは、公になっても構わないと考えられていたから、という気がしないでもない。現に、昨年の週刊文春に「ここまで書いていいのか」というほどのインタビュー記事を載せていることからも、内部のもめごとを表に出してもよいというスタンスであるように感じる。そんなのこちらからすれば知りたくもないし、知る必要もない。勝手にしろ、ただ、タレントにまで迷惑をかけるなよと思うだけである。今回はとうとう、迷惑がかかってしまったわけだが。

 

④タレントを好きな気持ちに変わりはない

おそらく、今回の件を受けてSMAPを嫌いになったという人はほとんどいないだろう。「解散しないで」という意見が大多数だ。これをきっかけに、自分とSMAPの関係について考えた人も少なくない。私も考えた。特にファンというほどではないが、物心ついたころからSMAPは当たり前のように存在し、自然と彼らのことは刷り込まれていった。SMAPはずっとスターだった。余談だが、中学生のとき、芸能界のことをまったく知らない後輩が、SMAPだけは知っていたというエピソードがある。どんな生活をしていたらそんなことになるのか気になったが、そんな人でさえもSMAPは知っているという事実に感動した。

一時的ではなく、今もなおトップスターでありつづけるアイドル。SMAPが多くの道を切り拓いてくれたおかげで、後輩たちもさまざまな分野で活躍できるようになり、中には、自ら新たな分野を切り拓く人まで出てきた。先駆者であるSMAPが与えた影響は計り知れない。SMAPがいてくれてよかった。そして、これからも彼らの活躍を見たい。そう思うだけである。落ち着くまでまだまだ時間がかかるだろうし、困難を極めるだろうが、負けないでほしい。